ゆりはり堂 お母さんの身体が整えば家族も元気 岩手北上

ゆりはり堂院長の鍼灸あん摩マッサージ指圧師のゆりです。

息子の嫁を養子に入れたはなし。

こんな話をしてくださった初老がおりましたので、

ご紹介します。

 

その方は、嫁と養子縁組をしたんだ・・・

と話し始めました。

君は、どう思う!?

と。

 

おっと、私の頭の中は、グルグルですよ!!

 多方面から物事を考え、色々と思うところがありましたが、

その方の思いを聞きました。

 

その方は、なんでそんな話をし出したかと言うと・・・

自分のおばが嫁に行ったが、

子供が産まれて間もなく、夫がなくなったそうです。

おばの父が帰って来いというも、

おばは帰らず、嫁ぎ先に残ったそうです。

 

嫁ぎ先のお舅さんが亡くなった時発生した遺産問題。

家督の長男は亡くなっているので、

戸籍的には相続権がないので、

この家で奉公したが、老後のお金もない。

 

可愛そうだということで、

一端、お姑さんがすべての相続をし、

その間に、おばを養子に入れ、お姑さんの子供とし、

お姑さんが亡くなった時に、

初めて子供達で遺産相続をした、との話。

で、家督息子、というのもいたので、

おばの夫は3人兄弟だったので、

残った妹弟、おば、家督息子

と4人で遺産相続をした、との話。

 

ふむふむ。

 

ここまでは、美談。

 

そして、妹、弟、その配偶者たちが、良い人たちであった、

という点。

すべてがスムーズに進んだことが一番お話。

 

 

で、この初老。

 

自分にも嫁が来た時に、色々と思ったそうで、

息子夫婦に話をし、嫁と養子縁組をしたそうです。

 

長男の嫁としてきて人が、

自分たちの老後の世話をしてもらうかもしれない。

 

でも、長男が先に他界した場合、

嫁の手元には全くお金が残らない。

それを心配した初老は、孫が産まれた時に、

養子縁組をしたそうです。

 

養子縁組をするにも、

保証人という人が必要だそうで、

嫁の両親がハンコを押してくださったそうです。

 

最近、嫁が養子縁組を解消したいと申し出てきたそうで、

自分に自由がないことが苦しいようです。

もし、長男が亡くなっと時に、

実家に帰ることが許されないのではないか、

一生嫁でいなければならない拘束感が彼女にはあったようです。

 

お互いの言い分。

なるほど、なるほどと。

 

初老の優しさは理解できるし、

嫁の苦しさも理解できる。

 

ま、答えのでないお話ではあります。

 

 

さて、お節介な私が気にしたのは、

初老の家にいる他の二人の兄弟。

 

今のご時世、家督相続はない。

子供は平等という法律。

 

嫁を養子縁組したことにより、

この家には4人の子供が有り、

長男夫婦で半分もらうことになる。

 

そのことに、残りの2人がどう思うのか。

配偶者が絡みだすと、またもめる。

人間は、お金がもらえるとなったときに、

その人の本性がでてくると思う。

 

仲良かった兄弟が遺産問題で仲が悪くなるというのは

聞かない話ではない。

 

世の中平等というのは、私は、おかしいと思う。

墓守する人が誰なのか。

ココではないかと思う。

 

墓守はその家のご先祖様を代々お守りする人。

なので、

墓守=家督相続

でよいのではないかと思うのです。

 

実家は分家なので、

本家の叔父をみていると、

色々と大変そうである。

 

お墓掃除はもちろん、

葬式、

法要、

その他親戚のことに関してのお世話役、

盆暮れ正月は人が集まるから、出かけられなので、

家に縛られてしまう。

親戚の葬式や法要があると、

代表して、本家が出る。

なんなら、他の人の分の香典を頼まれて持っていく。

自分の有給や休日は家の用事で終わることも多いと思う。

 

本家のこと、

最近、ようやく理解できる年になってきました。

大変なこと、重々承知しております。

 

ここまで色々と手を掛けて貰って、

尚、お金は平等によこせ。

そんなことは、相手のことを思うと、

簡単に言えることではないな。

 

そんなことを考えさせられた、

初老のお話でした。