介護、看護される側の気持ち。
講義や講演を聞いたり、他人との会話を再現することが、極端に苦手です。
とってもいい話で、感動したのに、それを第三者へ伝えたいのに、
私の口から出るのは、伝えたいことの半分以下。
下手したら、なんの話なのか、分からないなんてこともざらです。
でも、話したい、伝えたい、で頑張って話しています。
これも練習。
いつも私のつたない話に付き合ってくれるオットに感謝です。
で、タイトル。
先日、聞いたお話。
私的に、考えたことがなかったお話。
私はどちらかと言えば、ケアする立場の人間。
なので、24時間の中の30分。
1週間のなかの、30分。
たかが30分ですが、されど30分。
なんて偉そうに言ってますが、実際は、たかだか30分。
なので、お話好きな方には、しゃべってもらって、少しでもストレスが無くなればいいなぁ、って思うところが多いです。
気分転換になってくれたらいいなぁ…とか、ね。
世の中にある講演会などは、
どう介護するか、
介護者のストレスを吐き出す場、
いかに自宅へ戻し、税金を抑えるか、
在宅介護…
こういう話ばかりを耳にします。
介護者は大変な仕事だ。
仕事のわりに低賃金。
介護者は介護に縛られて、ストレスだらけ。
そうです。
そうですよね。
では、180度見方を変えると…
介護される人にも気持ちがあります。
看護される人にも居たい場所があります。
先日お聞きした話は、
病気を患っている50歳。
母、弟との3人暮らし。
病気のため、寝たきりに近い状態で入院中。
病院からは、退院後の進路を毎日聞かれている。
本人は寝たきりのため、何もできないが、病院職員からは毎日、顔を合わせると、
どうなりましたか?の質問攻めに苦しんでいる。
弟次第で、休みの日にしか動けないから、現状は日々変化なし。
どんどん追いつめられる入院患者。
本人の意向は、自宅に戻りたいが、
母は、弱る子供を見たくないのか、
自分で介護は出来ないと、
弟は、ベットを入れるとなると、部屋を片付けないと…
などと、自宅への帰宅を拒む家族。
弟が仕事の休みの日に施設を探して歩いているとのこと。
なんとなく空きが見つかったと、次の休みに見学に行くところまで話が進んでいる模様。
で、本人の本当の意思は!?
誰も聞いてはくれていない模様。
私なんていなくていいんだよね。
邪魔だよね。
死ねばいいんだよね・・・
そんな自暴自棄になっているみたいです。
本人が望む形、
家族が望む形。
人それぞれ。
私の疑問は、本人の意思に…
というが、本当の底からの意思を表示できている世の中なのか。
日本人の奥ゆかしさからくる、
申し訳ない・・・
が邪魔して、本心を言えているのだろうか。
この方は、またぎきなのでなんとも言えませんが、
家族のNO!に従うしかないですよね。
家族が悪いと言っているのではないのです。
やはり、介護する人の現状が一番ですから。
日々の生活のために、稼がないといけない人が、筆頭介護者であれば、実情ムリ。
最近あまり耳にしませんが、老老介護であれば、ムリ。
十人十色。
私が一番気になるところは、お金。
施設に入るのは、いいですよ。
本当の金額は知りませんが、ひと月、入居費用14万位とは聞きますが、
ここに別途、おむつ代、ヘルパー代、看護師代、往診ドクターなどの治療費となれば、ざっくり、20万はいくのではないでしょうか!?
私のざっくり考察ですが。
では、仮に、20万として、
1年間で240万。
10年で2400万。
一般家庭で出せる金額なのか。
50歳。
何年生きるか分からない歳。
帰宅後オットにこの話をしました。
オットは、それぞれの立場で考え方が変わる。
だから、結論は出ないし、
双方の意見は食い違ったままだろう。
折り合うことはない。
サラリーマン、なかなか良いところをつくなぁ、と。
その後、彼の結論は、
世の中、お金だよね。
お金があれば、なんでもできるよね。
月50万のマンションタイプの介護施設にも住めるし、
家政婦雇えれば、自宅でも、問題なし。
と。
まさに、一番の正論!
と思ったが、一般的には、そぐわない話かなと、ちと却下(笑)
今は在宅でも24時間ドクター、看護師、ヘルパーが動ける環境にあります。
高齢母がいても、第三者に頼れば、在宅でも十分にみれると思います。
私が思うのは、色々な選択肢を、ちゃんと本人、家族に話せる人がいるのか。
連携がうまくとれる環境が整備されているのか。
まだまだオープンにされていないところの闇なのではないかと思うところです。
オムツ交換を喜んでやってもらう人はいないですねよ…
ってことです。
難しい・・・